コンパクトサイズのほうが書きやすくてたくさん書けるのですが、鞄に入りにくいということもあって、ポケットサイズにしています。それでもたくさん綴じたいので、25ミリリングでしかもファスナータイプ、リフィルも紙が薄いユニバーサル・デザインを愛用しています。
このユニバーサルは、月間カレンダーが月曜日始まりなので、私のように週末に連続で仕事の予定を記入するときにとても便利です。
現在の会社を創業してからずっとフランクリン・プランナー使わせていただいているので、これが無いと生きていけないし、これをなくしたらもうだめです。仕事が何もできません。人生は時間でできているわけですから、その時間にどんな出来事を入れていくのかが私の人生です。そういう意味でも、とても大事な私のツールなんです。
なんと言っても一週間コンパスです。一般的な場合、月間の目標を立てていざ活動し、気がついたら月末になっていて時すでに遅しといったことがよく起こると思うのですが、一週間コンパスを使えば毎週チェックできるわけですから、常に確認することができます。一週間コンパスの精度をどれだけ上げるかによって達成度合いも変わってきます。
私の場合、3週間ないしは4週間で、なんとか月の目標を達成しようと思って、一週間コンパスで計画を立てていくわけですが、常に目標から目が離せない状況にしておくことが、私にとって最も重要なことです。
デジタルツールも使ってみようと思ったことはあるのですが、いつも自分と一緒にどこでも開けるということ、どのページも両方いっしょに見られるということは、このアナログツールでしかできないことですから。さらに、手で書くと覚えるし、頭が働き記憶にも残ります。
今は、ちょうど2013年の計画を策定中です。今年度はちょっと頑張りすぎたのですが、来年はさらに伸ばそうと計画しています。すでに年間270日ぐらいは入っていますので、もうちょっとでフィックスですね。
仕事の役割がどうしても多くなります。プライベートも仕事の重みは一緒なんですが、多くのスタッフも抱えているので、彼らが幸せになっていくために、社内で果たさなければいけない役割がたくさんあります。
たとえば今週ですと、COOの役割として、10周年パーティーの企画と今週500万の売上げ。営業としての役割としてその内訳が書いてあります。また、研修コーディネーターという役割だと10月のコースを満席にする、来年度の企画のFIX、来週のコースのコンファメーションを全部するなどです。さらにアドミニストレーションの役割もありますから、9月度の経理処理、スタッフの給与の決済などです。またプライベートでは、娘として父の誕生日に電話するという目標があり、常に見ることで忘れることがありません。
実は以前、2週間ほど一週間コンパスを書かなかったことがありました。それで両親に電話することも忘れていたのですが、その期間に父が倒れて入院したことを知らなかったのです。心配かけまいとした両親を責めることはできません。もう二度と一週間コンパスを書き忘れることはあるまいと心に誓いました。
この一週間コンパスは、仕事だけではなく、ホールパーソンっていうんでしょうか、自分のパーソナルな部分に関しても、役割と目標を設定することで充実できるので、皆さんも是非そうしてもらいたいと思っています。父として、子として、今週は家族に何をするのかと考えることはとても大切だと思います。忙しいときは、1週間のうち1日でいいので家族のための時間を計画する。それ以外の時間は、思いっきり仕事に集中して、家族のために精一杯働けばいいのですから。私にとって、一週間コンパスが全てです。
だいたい日曜日の夕方から夜にかけてのどこかで書いています。月曜日になってからだと間に合わないので、日曜日中には終わるようにしています。日曜日の夜には、その週の売上もほぼ確定していますから、見直しながら来週のも立てるようにしています。
マンスリーページは、すでに入っている予定やアポイント、目標達成していく上で必要なことなど、いつまでに何をやるか全部入れ込んでいます。
デイリーページには、今すでに決まっている予定をまず全部入れて、先のことでもその日にやらなければならないことがあれば、その日のタスクにすべて書いています。プライベートとかビジネスとか全然関係なく使っています。
また、細かいタスクを管理するというよりも、部門ごとの、要は毎日毎日のデイリーの売上げをチェックするのに使ったり、自分の成果としてどこまで進んだかという成果表として使ったりすることもあります。
どうしても社長になりたいとか、起業したいと思ってこの仕事に就いたわけでもありませんので、あまり役職に関して獲得するために目標を立てるということはないですね。第一、そうしたことは自分の管理下にはなく、自分には決済権がないことです。ベストを尽くした結果、昇級や昇格することはもちろんありますが、役割自体を目標にはしづらいと思います。
フランクリン・プランナーのスターター・パックには、目標の設定の仕方や考え方が書いてあります。その中の「弔辞」を考えるワークは、最高の人生を全うして、最後に幕を閉じた時に、今現時点で重要だと感じている役割、相手からどのように言われるかということですから、まさに自分にとって最高のゴールとは何かを考えることです。
そのゴールに向かうために必要なマイルストーンが目標ですから、今からできそうなことを目標設定するのではなく、ゴールから逆算して考えるといいのではないでしょうか。
また、最高のゴールを迎えるために、最善を尽くしているということが、人生の幸せだと私は思っています。人は「今」しか生きられないのですから、ゴールにたどり着いているかどうかよりも、私には向かう先があるということが分かっていて、しかもそのゴールは、自分のためだけではなく、自分の大切な人たちにとっても重要で、価値があることだということだと信じて最善を尽くしていることが本当の幸せなんではないでしょうか。
私の妹が結婚するときに、家族に対して手紙を読むシーンがあって、最後に「お姉ちゃんへ」と言って手紙を読み始めたのです。
そして「お姉ちゃんは目標を決めたらまっしぐら。戦車のように突っ走っていくので、体だけが心配です」と読んだのです。妹にそういうふうに見られているというこが、私にとっては最高のほめ言葉でした。きっと私の遺影に向かって彼女が言うのは同じことだと思います。
そう毎週です。その為の最終ゴールに向かっていくための計画を毎週立てます。最終ゴールに向かうための今週の計画をやり遂げなかったら、私の人生幸せじゃないと思うんです。うまくいかないときもありますが、それでもアベレージを上げていくことはできます。
自分の実力に対する目標のたてかたもそうですが、立てた目標をどうやって達成していくかという、達成率のアベレージを上げていくのが、人生どんどんよくなっているという指標なのではないかと思います。
1年間で52週あります。52回は少しずつよくしていけるチャンスがある訳です。私はスタッフに対して、ぼーっとしている姿を見ると、きちんと一週間コンパスを書いているのか時々抜き打ちチェックしますよ。
目標が達成し始めたら人生楽しいですよね。自分の思いが叶うってことですから。人生は基本的に思い通りです。どうせなら自分にとっても、それから自分の周りにいる大切な人にとってもよい結果にしなければなりません。幸せになるのは権利じゃなくて義務だと思います。
一週間コンパスの「刃を研ぐ」の欄を活用しています。知性の欄には、「ハーバード・ビジネス・レビューを読む」、社会・情緒の欄には、「仕事に没頭する」とありますね(笑)。精神は「聖書を読む」、肉体に関しては「節制」と書いていますね。
ただ、仕事が自分を一番鍛えてくれると思います。目標を達成しようと思って達成できなかったら、自分を成長させ、能力を上げるしかないわけですから、何の目標も無しに、もっと人生よくならないかとか、人間力、影響力を上げていこうとかというのは、私はあまり好みません。
無理に成長しようと思ったことはありませんが、毎年右肩上がりにビジネスを成長させたいですし、どのくらいまでいけるのかを追求したいし、チャレンジしたいですよね。