2023.09.20
「信頼される」ビジネス・パーソンになるタイム・マネジメントとは
タイム・マネジメントは通常、個人の生産性を上げるため、あるいは目標達成に向けて最短コースでたどり着くための手法となるため、ときによっては、「他人のことはお構いなしに」「それは私の仕事ではない」「自分の利益にならない」などといった状況になってしまうことがあるかもしれません。結果、周囲の状況を考えずおかまいなしに行動し、「自分勝手」な印象を与えてしまうこともあります。 そうした考えと行動を繰り返してしまうと、組織の活動や社会の一員として仕事をしていくために、もっとも大切な周囲の人たちからの「信頼」を壊しかねない事態となってしまう可能性があります。
「信頼」されるビジネス・パーソンになるためには、どのような毎日の行動(タイム・マネジメント)が必要なのでしょうか。
タイム・マネジメントは通常、個人の生産性を上げるため、あるいは目標達成に向けて最短コースでたどり着くための手法となるため、ときによっては、「他人のことはお構いなしに」「それは私の仕事ではない」「自分の利益にならない」などといった状況になってしまうことがあるかもしれません。
結果、周囲の状況を考えずおかまいなしに行動し、「自分勝手」な印象を与えてしまうこともあります。
そうした考えと行動を繰り返してしまうと、組織の活動や社会の一員として仕事をしていくために、もっとも大切な周囲の人たちからの「信頼」を壊しかねない事態となってしまう可能性があります。
「信頼」されるビジネス・パーソンになるためには、どのような毎日の行動(タイム・マネジメント)が必要なのでしょうか。
誠実、意図、力量、結果
現在のような複雑化した仕事の成果を上げるには、周囲の人の協力は不可欠です。小さな仕事や限定的な仕事であれば、一人でなんとかなるかもしれませんが、自分一人のスキルやネットワークは限定的です。組織や顧客が求めるプロジェクトや大きな仕事の結果を出すには、多くの人たちのスキルや能力、情熱、行動が必要です。
周囲の人たちからの手助け、協力を得るには、何よりも自分自身が信頼される人物(信頼に値する人物)であることが必要です。
その信頼される要素として「7つの習慣」では、信頼性(信頼されるための度合)は「人格と能力」によって成り立ち、どちらが欠けても信頼されることはないとしています。また、『スピード・オブ・トラスト』の著書スティーブン・M・R・コヴィーは、人格は「誠実さ」と「意図」、能力は「力量」と「結果」から構成されているとし、この4つを「信頼性の4つの核」と呼んでいます。
実際、組織の一員として誰かを採用したいと考えたとき、人格面では、「その人は誠実な人だろうか」「何を目的に仕事に取り組むのだろう」、能力面では、「どんなスキルを持っているのだろうか」「これまでどんな成果を出してきたのだろうか」という4つの点を確認するはずです。
自分自身の信頼性を高め、信頼されるに値する人物に近づくためには、まずこの自分自身についての「4つの核」を意識することが大切です。
これを日々のタイム・マネジメントに落とし込みながら、活動計画を立て、日々実行することが必要です。
まず、「誠実さ」は、仕事に対するミッション・ステートメントや価値観を見直すことで確認できるでしょう。まだ書いていない人は、いい機会になりますので、仕事を行う上で大切にしたいことは何か、仕事を通じて何を実現したいか、あるいは、周囲からどのようなビジネス・パーソンとして見てほしいか、についてじっくり考えてみましょう。普段の仕事への向き合い方に変化が生まれるかもしれません。
「意図」は目標に対してどのような方法で実現していくのかで確認できます。「企画案を出す」という目標に対して、「なんでもいいので、Webを検索して適当に見繕う」「すでにある他社の案を参考にしてつくる」「実際にフィールド調査に出かけ、生の声を聴いた上で企画を考える」「人脈をつてに、知識を持つ人からさまざまな話を聞き、案をつくる」「とにかく自分の頭で考えつくす」など、さまざまなアプローチが考えられます。このアプローチこそ、自分の仕事に対する意図や気持ち、捉え方が出てくるものです。
現在抱えている目標に対して、どのような方法で達成しようとしているのかを改めて振り返ってみましょう。自分の「意図」を再確認し、本当にそれで良いのかを考えてみましょう。
「能力」は、あなたがすでに持っている、これから身に付けようとしているスキル、能力のことです。
また、そうした能力は、仕事の中で生かすことではじめて周囲の人に認知してもらうことができますので、たとえば、英語が得意なのであれば、積極的に海外の資料などの翻訳に取り組み、上司に提案することも必要となります。
「結果」は、これまで自分の上げてきた成果を振り返ってみることも大事ですが、タイム・マネジメントにおいては、これから出すべき結果についても考えてみます。今週、今月、ニーズに応えるにはどのような結果を出すことができるでしょうか。
来週の計画
これら4つの点において、来週の計画を確認してみましょう。あなたの信頼性を高める活動は計画されているでしょうか。
各項目に対して少しの時間でもいいので、意識して活動を計画しましょう。
・仕事のミッションの見直し、または作成。
仕事に対する意識、信条を考え、明文化します。
正解はありませんので、自分が納得できるまで、随時見直していきましょう。
・目標達成のための手段の確認、見直し。
目標達成のための戦略・戦術にかかわる活動は計画されていますか。戦略・戦術が明確ではなければ、考える時間を確保しましょう。
・能力を仕事に生かす。
あなたの能力を仕事に落とし込む活動は計画されていますか。
すぐにできない場合は、翌週、来月と継続的に計画します。アウトプットの提案計画も忘れずに。
・今週出すべき結果は何か。
結果を出し続けることは、信頼性を高めるもっとも分かりやすい活動です。能力開発も忘れてはいけませんが、同等、それ以上に重要なのは結果を出すことです。