Franklin Planner Time Management Magazine

2025.08.26

タイムリッチになるために  自分でコントロールできるインプットを充実させる

時間管理を行う上で、アウトプット(結果)を変えるにはインプット(自分の言動)を変えるしかない、というのは原則のひとつです。 インプットはコントロールできます。何をどう準備し、どう考え、何をするかは自分で決めることができます。そして、自分のコントロールできることに対して、十分に力を注いだと自負できれば、結果がどうであろうと悔いはなく、充足感を持って、次の仕事やプライベートでのチャレンジに臨むことができるでしょう。

時間管理を行う上で、アウトプット(結果)を変えるにはインプット(自分の言動)を変えるしかない、というのは原則のひとつです。

良質なインプットがなければ、満足できるアウトプットはありません。インプットとは情報や知識、協力パートナーといったリソースだけではなく、その取り組みに投下できる時間やエネルギーも含まれます。アウトプットを出すために必要なことです。

誰もがアウトプットばかり気にしますが、アウトプット自体をコントロールする事はできません。結果がどうなるかは、やってみなければわからないのです。

それに対してインプットはコントロールできます。何をどう準備し、どう考え、何をするかは自分で決めることができます。そして、自分のコントロールできることに対して、十分に力を注いだと自負できれば、結果がどうであろうと悔いはなく、充足感を持って、次の仕事やプライベートでのチャレンジに臨むことができるでしょう。

自分の時間の使い方は自分で決めることができる、まさに時間管理のことです。日々のタイム・マネジメントで重要なことは、これらのコントロールできることを確実に計画し、妥協することなく取り組むことです。

また、インプットというのは、自分で考えて工夫する必要がありますので、自分で計画を立てなければ、ずっと実行されることはありません。残念ながら「こういうインプットをしなさい」とは、誰も言ってくれないのです。ですから、「いつ、何をしようか」と、自分の活動の計画を立てる必要があります。

インプットを計画する際に考えたいことは、目的(ゴール)、リソース、投下時間の3つです。

目的(ゴール)

直接インプットにかかわることではないかもしれませんが、取り組む仕事の目的(ゴール)を明確にしておくことはとても大切なことです。自分の損得だけだったり、何かをごまかしたり、といった動機のもとで何かを行ったとしても、本質的なモチベーションが生まれることは少ないでしょう。何かに貢献できると実感できたときに、人は心から納得感を得ることができるものです。もちろん、自分の段取りや都合を優先したい場面はありますが、プロジェクトに取り組むとき、今日1日のタスクを考える際、誰かに仕事の依頼をするとき、手帳にその取り組みに対する目的、動機や意図を書き込んでみましょう。そして、その内容は本心から納得できるものか、自分に問いかけてみましょう。

また、具体的なゴールをイメージしておくことも重要です。アウトプット後に、どうなれば良いのか、どのような状況にするために、そのアウトプットを行うのかを書き出しておきましょう。仕事やタスクの幅はさまざまです。大きすぎるゴールや目標も、行動に無理が出ることにもなりますので、一段ずつ階段を上るようなゴールイメージを持つのが良いでしょう。

リソース

価値あるアウトプットを出すには、もとになるリソースは欠かすことができません。実際にリソースの準備の計画を立てます。リソースは仕事のアウトプットの内容によってさまざまです。単に専門的な知識やデータがあればできることもあれば、これまでにない人脈や情報、技術が求められる場合もあるでしょう。どのようなリソースがあれば求められるアウトプットが生み出せるのかを考えてみましょう。これまでさまざまな経験を積んでいるはずですから、自分が思っている以上にリソースは持っているものです。また、意外なリソースの組み合わせが、新しい結果を生むこともあります。さまざまな可能性をイメージしながらリソースを考えていく作業は楽しいものです。手帳を開き、どのようなリソースが必要か書き出し、具体的に、いつどのようなリソースを準備するか、誰とアポイントをとれば良いか、計画を立てます。

投下時間

ゴールが決まり、リソースも想定できれば、あとは、どれだけの時間を投下するかを考えます。同時に、進めるプロセス、進め方についても考慮します。方法を間違えたばかりにアウトプットが思うように出なかったということは誰にでも経験のあることでしょう。特に事前の根回しや人間関係に関することは、一度失敗してしまうと、元に戻るのに大変な時間を費やしてしまいます。

投下時間の計画は、多くの場合、少なく見積すぎます。「午後いっぱいはこの仕事に使う」と決めても、想定外のことは必ず起きます。ある程度のバッファを見た時間を確保することを心がけましょう。ある程度は投下時間が多ければ、アウトプットの価値も高くなるはずですので、ここが肝だと決めた仕事には、思い切った時間の投入も必要です。

また、時間をまとめるのも必要ですが、1時間程度の空き時間を活用することも効果的です。わずかでも進捗が見えれば、安心感にもつながります。

何よりも具体的な成果が、自分自身の充足感を高めます。タイムリッチになるために、アウトプットを着実に出していきましょう。

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